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公開初日。あまりの盛況ぶりで当初の予定にはなかった2回目の舞台挨拶を行ったあとのトークイベント。およそ500人のファンがHMV渋谷店に詰めかけた。
あまり人前で話す機会のない三池崇史監督と、主演・吉川晃司が登場すると、「コウジ〜!」の声に混じって「タカシ〜!」の声援も。
相思相愛で、映画を一緒に仕事をすることになった二人。
三池監督の第一印象は「コワかった」という吉川。三池監督について「きっと長生きはしない感じで、いまのうちに撮っとかないと、どっかでポコッていくんじゃないか……、そういう刹那的な危ない感じが好き。でも100歳になっても映画撮ってたりして。」 |
三池監督のほうは、吉川と会う以前から、この作品はこういう人が理想、というイメージキャスティングをする際、“吉川晃司みたいな男”という表現を使っていたそうだ。
三池「意地はって、自分の言いたいことを言って、たまにキレる……そういうキャラクターを表現するために“吉川晃司”の名前を。そうすると、相手にすごくよく通じるんです。(笑)」
この映画の全編の舞台・フィリピン。本物の刑務所を借りての撮影には裏話が満載。
監督と話していた吉川に、現地のドライバーが「おまえ、もう囚人と仲良くなったのか」と言ったとか、囚人の出演シーンで「ちょっと足りないんですけど……」というと50人単位で、刑の軽い人から出していたらしいとか。
また囚人たちは刑務所内で大学芋やフナの唐揚げなどを売ってたそうで、聞くと楽しそうだが、
吉川「でもフナよ!フナ!……食いましたよ……。ニコニコ笑いながら来るから、買ってあげないと(笑)。」
吉川は、「現地の人は純粋な人ばかりで、撮影で訪れる前に抱いていたフィリピンのイメージがガラッと変わった」と語った。撮影をしていると、ただでさえ現地の人に迷惑がかかる。なのに長い時間に渡っても、現地の人たちが文句も言わず、協力的な様子に驚いたそうだ。「撮影なんだって。しょうがないよね。」と幼い子どもを母親が諭す姿に、せつなくなったというエピソードも話してくれた。
「吉川さんは相当のモテモテぶりだったそうですが……」の問いには場内「エ〜ッ!」のブーイング。
吉川「僕はそうでもなかったんですけど、遠藤(憲一)さんと水橋(研二)くんは、モテてましたねえ(笑)。」
会場に詰めかけたファンの熱い声援に、「すごいよね、吉川晃司」と三池監督。あらためてアーティスト吉川晃司の人気を実感していた様子。
アルバム制作に向け、しばらく表には出ないという吉川。映画の方は、また三池監督と……という話もあるとか。吉川は、もともと『月形半平太』や『旗本退屈男』など時代劇が好きで、やってみたいと語り、三池×吉川の時代劇作品の実現に、期待を持たせてくれた。
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